2022年10月28日金曜日

胡錦濤退場の余波

https://news.goo.ne.jp/article/globe_asahi/
world/globe_asahi-14754243.html?isp=00002
胡錦濤が、習近平の策略で追い出された事件について、様々な憶測が流れている。基本的にはチャイナ7を固め、その下の25人の政治局員が突然発表時に24人になっており胡錦濤の子分が急に外されていたようだ。胡錦濤がトップである中国共産主義青年団の政治局員が外されたのだ。(画像の中で連れ出している人物が持っている赤いファイルには政治局員の名簿が載っていた。)トップである胡錦濤が黙っているはずがない。(李克強は黙っていたが…。)そこで声を出す前に退場になったようだ。

習近平の属する太子党という幹部の血縁者が幅をきかし、血縁はないが優秀な中国共産主義青年団は排除されるというのは、中国古来からの貴族階級と科挙に合格した官僚の立場に似ている。習近平は、中国共産主義青年団にお前らはトップには立てないということをあからさまに示したということか。

ところで、胡錦濤は、アメリカ一極主義化でビジネスで協調しながらやってきた元国家主席だ。地政学の立場から、胡錦濤=アメリカ一極主義擁護者として捉えた場合、習近平の指示したこの退場劇をアメリカ一極支配打破志向の現れだと捉える人もいるようだ。

実際のところ、ウクライナ紛争の方は日本ではロシア劣勢が伝えられているが、NATOはかなり疲弊しているようで、アメリカ軍と言えど、ロシアと中国の両面作戦はとれないだろう。そこで、中国は千載一遇のチャンスとばかりに、この冬に台湾侵攻するのではないかと分析しているらしい。G7対BRICSとはならないだろうが、たしかにアメリカの一強時代は終りを迎えるのかもしれない。イギリスは英国債の暴落、内政の混乱に喘いでいる。EUもかなり経済的にも軍事的にもかなり疲弊している。

アメリカもまた、中間選挙を控えながら、インフレで混乱している。もし民主党がトランプの選挙を盗まなかったらこんなことにならなかったのではないだろうかと、私などは今更ながらに思う。いずれにせよ、共和党には頑張ってほしいものだ。もし、共和党が勝って、上下両院を抑えたら台湾有事もないだろう。ガバナンスが重要なのは、途上国だけでなく、先進国も同じだ。

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