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プロレスは、エンターテインメントであるから、ストーリーがある。八百長だという批判もあるが、そういう人は見なくていい。昔「私プロレスの味方です」(村松友規著)を読んで、私もプロレスの味方になって以来、そう考えてきた。猪木、坂口、藤浪、長州、そして佐山のタイガーマスクが登場した頃の新日本プロレスは最高だった。タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアントといった外人レスラーも実によかった。
猪木自身は、魅力に溢れた大人物であることは間違いない。モハメド・アリや熊殺しウィリー、パキスタンの英雄など危険な試合も数多くしてきたし、参議院議員になってからは、師・力道山の思いを胸に北朝鮮との関わりを深めたりもしてきた。さらに湾岸戦争の時、外務省の反対を押し切って「平和の祭典」(プロレス興行)をバグダッドで開催、個人で飛行機をチャーターして人質全員を日本に連れて帰ってきた。政治家としてはぶっ飛んだ行動だが、このプロレス的政治は、”燃える闘魂”らしく”偉業”だと私は思っている。
新日本のレスラーからは、様々な猪木論が漏れ伝わってきて、人間的にはとんでもない部分があったのかもしれないが、常人には解らないスケールの大きさを感じずにはおれない。まさに、「燃える闘魂」。
…ありがとう、アントニオ猪木。…心よりご冥福を祈りたい。
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