https://www.youtube.com/watchv=0djLFfZeTeY&ab_ch annel=%E6%9D%B1%E5%A4%A7TV%2FUTokyoTV |
40分くらいのところで、M・ウェーバーの話が出てくる。WWⅠ後のドイツで、ワイマール憲法の起草に関わったらしい。初耳である。ただ、ウェーバーはかなり悩んでいたようだ。それは、議会の政党人の無力さと、ドイツ国民が政治思想を学んでいないという状況で民主的な憲法を作っても混乱するだけではないか。しかも、ドイツ国民はビスマルクのような、カリスマ性のある指導者についた経験がある。そこで、大統領の権限を強化することにした、という話。結局、この結果ナチの台頭を許すことになるのだが…。
…私の感想:M・ウェーバーは、実は有名なエディプス・コンプレックスで、母親を守るために父親を客死させている。その彼が、強大な父親像を憲法に書き込んだように思うが。
また、ハーバーマスの弟子・ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」で、19世紀のヨーロッパは階級制社会で、それぞれの階級からこぼれ落ちる人々がいた。これらはじき出された人々(モッブ)は、自分たちを排除した民主主義社会を敵視し、代理制民主主義を破壊に回る、それが全体主義であると。
…ナチに協力したハイデッガーの弟子であるユダヤ系のアーレントは、かなり複雑な思いだったろうなあと思う。「全体主義の起源」は、全体主義に流れたモッブについて詳細に述べられている大著らしい。興味を惹かれた次第。
民主主義の4つの危機として、2016年のブレグジットとトランプ現象、権威主義国の増加、AIの専制?、コロナ危機と民主主義、といった議論が世界中でされているという話につながる。民主主義がうまくいってないという議論である。宇野氏は、民主主義は常に問題があるが乗り越えてきたと主張していた。
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