チャーチルの有名な言。「これまでも多くの政治形態が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にもできない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態という事ができる。これまでに試みられてきた民主主義以外の政治形態を除けば、だが。」イギリス人らしいアイロニーに満ちた表現で、さすがノーベル文学賞受賞者ともいえるが…。
民主主義は、ギリシアの民主政以来、衆愚政治に陥る危険性がある。ロックが抵抗権を唱え、ルソーが特殊意思ではく一般意志を唱えても、民主主義にはポピュリズムの罠が常に潜んでいるし、議論に時間がかかるというマイナス面もある。また、民主主義のパートナーとして表現の自由が保障されたマスコミが必要だが、このところ完全に信用を失っている。
最近、あまり話題に出したくない、醜悪な政治的暴露が多い。あのアメリカ大統領選挙以来、何を信用していいのかという不信感が生まれたし、プロパガンダ合戦の様相が、あらゆる情報にあらわれている気がする。小論文指導で、今日は生徒とそんな話をしていたのだった。憲法改正案について課題を出していたのだが、今週はいろいろな疑惑が出てきて実際大学側も出題しにくい状況になっている。幸い、時事問題にも精通している生徒なので、共感しながら話が弾んだ。3時間半ほど、私も充実した時間を過ごせたのだった。
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