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SNSの進歩で、普通のムスリムの人々も、簡単にイスラム復古主義の主張ににアクセスできるようになった。この影響は大きいようだ。移民・難民の人々にはヨーロッパは予想以上に居心地が悪く、復古主義の主張に同調する可能性は高い。復古主義の高まりは、シャリーアによる支配を望み閉鎖的になっていく。こういう地域が増えて辟易としたスウェーデンは、クルディスタンをはじめとしたムスリムを切り捨てたと思えてならない。
マレーシアにも、復古主義政党はあるがマイナーな存在である。穏健なマレー人の国民性が大きいと思うが、なにより、ブミプトラ政策で、イスラム教を国教とし、マレー人を優遇していることが、イスラム復古主義の台頭を押さえているように思える。ブミプトラ政策にも(特に中華系・インド系マレーシア人にとって)様々な問題はあると思うが、ちょっと逆説的に言えば、平和裏に多民族を国民国家として束ねる機能があるように思えるのだ。
イスラム復古主義は、ヨーロッパを始め中東でも不満を持つムスリムを吸収・拡大し、治安を悪化させている。マレーシアには、ブミプトラ政策でそういった不満が結集する要素が少ないのではないか、と私には見える。
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