ニーチェやフロイト、ウィトゲンシュタイン、デリダ、フーコーなんかが漫画にされている。もちろん、彼らの思想をもとにウィットに富んだオチで締めくくられているのである。面白いものを少し紹介しようと思う。
左の漫画(画像は拡大可能)は本の最初にある漫画で、哲学を学ぶ大学生たちが脇役として登場するのであるが、ゼミに遅れるという友人に起こされる話である。その起こし方が、「純粋理性批判、実践理性批判、判断力批判」というカントの三大批判書のタイトルである。これにすぐ反応して起きた学生。最後のオチは、出席しないとプラトンからやり直しになるというセリフとこの三大批判書のタイトルを叫んだことを『カント・ダウン』と称していることである。まあ、ダジャレなのだが…。右の漫画は、ハイデッガーがナチスの協力者となったこと(これは有名。)について書かれている。宣伝相のゲッペルスに、SS(親衛隊)の幹部が、ハイデッガーの『存在』について意見を述べている。死に向かう存在を主張しているハイデッガーは、思想的な「道具存在」として有用だと述べ、さらに「人柄は悪く、女性にだらしない」という問題もあると述べている。(これも事実らしい)これにゲッペルスは、見かけは統制が取れていて中身はルーズというのが、ナチスの新体制を「体現存在」しているとして問題ないと話している。その後ろでヒトラーが「コラッ」と起こっているというオチである。
また少しずつ紹介できればと思う次第。
0 件のコメント:
コメントを投稿