2021年12月29日水曜日

南アの政治変化 考

https://martabookpro.hatenablog.com/entry/2019/02/03/203628
アフリカ・ウォッチャーとしては、何があろうと月1であってもアフリカについてエントリーしたいと決めている。年も押し詰まって、アフリカ関連の記事を調べて、興味深い記事を発見した。南アの政治状況が変化しつつあるようだ。

南アの政治は、長らくANC(アフリカ民族会議)がずっと多数派だった。マンデラ氏を中心にアパルトヘイトを打破し、それを終了させた政党である。それが、統一地方選挙で、得票数が過半数を割り込み(46%)、ヨハネスブルグ、プレトリア等の市長選挙で敗北したという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e5be6bf185f065f9c59a5088de232991ceb5f5f3

マレーシアにいた時、独立以来ずっと与党だったUMNO(統一マレーシア国民組織)が、マハティール氏の野党連合に負けた総選挙を経験した。地方選とはいえ、それを彷彿とさせる話だ。

開発独裁政権は、基本的に強い。南アがデモクレイジーによる政権だとは思わないが、よほど国民に飽きられたり、失望されているのだろうか。多党化は、それだけ民主政治が円熟化したともいえる。選択肢が増え、野党の様々な特徴的な公約が、最大公約数的なANCを凌駕したのだろうか。

確かに、1994年のANC・マンデラ大統領誕生から27年たった。ジンバブエやモザンビークなどの経済的移民が押し寄せ、ローカルの人々と対立したり、エイズの対策にも失敗したが、国富の流出は防ぎ、BRICSの一員として存在感はキープしている。これから先の経済のかじ取りがますます重要である。記事には、ナイジェリアが経済的に接近しているとある。

…2024年には総選挙が予定されている。(画像は、2004年に訪れたプレトリア大学)

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