ここには、「雲の上の図書館」と呼ばれる凄い図書館がある。世界的な建築家・隅研吾氏によるもので、この梼原町には、他にもいくつか彼の設計による建物がある。この隅氏が若い頃、木造の芝居小屋を守る保存運動に関わり、木材の可能性に目覚め、「梼原は自分の原点である」と思われているようだ。ちなみに、隅氏は、いよいよ始まってしまうオリンピックのメーン会場・新国立競技場の設計者である。
https://www.kochike.pref.kochi.lg.jp/column/121496/
実際、行ってみて感激した。面白いのは、独自の”いろは”ウォールと呼ばれる48の本棚の分類がされていることだ。「い」は梼原の風を感じる~風土・風習・風景、「ろ」は高知から四国へ~空海も龍馬も歩いた道、「は」は日本を今一度洗濯いたし候、「に」は”脱”ウォール~龍馬脱藩の街だからこそ、「ほ」は背伸びコーナー~絵本を卒業したら、など、一般書に続き、「有為の奥山けふ超えて浅き夢みし」は、それぞれライブラリー1/自然の姿、2/歴史の流れ、3/創造のかたち、4/未来のおもい、コミュニケーションラウンジ”夢見楼”になっている。とにかく、魅力的な本がいっぱい。ここにしょっちゅう来れる子供たちも大人も実に幸せだと思う。こういう町おこし、実にいいなあと思う。
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