松山に用事があって、愛媛県生涯学習センターというところに行ってきた。そこには「愛媛人物博物館」という博物館があって妻と行ってみた。愛媛県の出身者、あるいは関りのある人物の博物館である。総勢178名。もちろん知っている人も初めての知った人もあったが、なかなか興味深い展示が多かった。
http://i-manabi.jp/museum/index.php
陽明学の中江藤樹。蘭学者の高野長英、村田蔵六(大村益次郎)。大津事件の小島惟謙。建築家の丹下健三、同志社OBでジャーナリストの徳留蘆花、歌人の高浜虚子、種田山頭火、小説家の獅子文六、映画監督の伊丹十三等々。なかなかの陣列である。
そして何と言っても「坊ちゃん」の夏目漱石と「坂の上の雲」の正岡子規、秋山好古、秋山真之。この4人の展示スペースはかなり大きい。当然であると思う。
一番印象に残ったのは、正岡子規の晩年の食事の記録で、病床にあってもなかなか食欲旺盛だったことがわかる。しかも漬物が必ず奈良漬けであったことだ。愛媛に来て、この奈良漬けがスーパーや食料品店に必ず並んでいることには気づいていた。大阪人は、奈良漬けも好むけれども、どっちかというと京漬物の消費量が多いので意外に感じていた。子規が奈良漬けを愛したのは、愛媛の土壌によるものだったのだと思われる。
地域別では、松山が最も多いのだが、宇和島も多い。これは、幕末の四賢侯の一人伊達宗城の影響が大きいように感じた。宇和島にも一度行ってみたいなと思う。
2019年10月20日日曜日
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