2019年10月20日日曜日

クルドへの米国の裏切りⅡ

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今回の米国トランプ政権のクルドへの裏切りは、後に大きな代償を払うことになるのではないかと私は思っている。米国の信義が一気に失われた、と各国が見ているからだ。大統領閣下の人格に由来するこの裏切り行為は、他の多くの米国同盟国にとって看破できない事件である。

昔々、ワシントンD.C.の歴史博物館で、日系米国人の展示を見た。太平洋戦争勃発後、敵国人となった日系人は米国製籍を持つ2世3世もユタ州の収容所に入れられた。その後、彼らはヨーロッパ戦線で血を流し、多くの戦死者を出したが故に米国人としての地位を戦後確立した。アメリカ人は、こういう国家への忠誠を美徳としている。今回のクルド人は、米国の意を受け、ISと戦い血を流した。米国のためではないにしても、日系米国人との共通項はある。米国兵士の代わりに最前線で戦ったのだ。(日系の兵士も最前線に送られた。)

大統領閣下の判断基準は、金銭であって、アメリカのこれまでの経済的な問題を超越した伝統的精神ではない。おそらく、長い時間をかけてアメリカは没落していくような気がする。国家と言っても人間の集団であり、人間の心に刻み込まれた傷はそう簡単に癒されない。民主党政権ができたとしても、失われた信頼を取り戻すのは大変だろうと思う。
そんな中、米国のポチである日本はどう動くのであろうか。ポチの首輪が外され、銃で家を追い出される可能性もあるのではないか。そんな懸念が生まれたのだ。すでに首輪を外されようとしている国も近くにあるけれど…。

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