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まずは、その原因。財政の問題。イギリスとの植民地獲得戦争の話からである。フレンチ=インディアン戦争を始め、世界各地で英仏は戦っていた。当然戦費がかさむが、同時に絶対主義でルイ13世・14世と豪奢な生活が続く。ルイ16世自身は鍵つくりが趣味という人物だが、奥さんのマリー=アントワネットは超のつくほどの浪費家であった。この辺の人間臭さも重要だと私は思う。
その財政問題、ユグノー戦争後、ユグノーを追い出してしまったのも大きい。ではいかに財政を立て直すか?このあたりは、経済をやっているので、国債の発行などという知恵も浮かぶのだが、当時は増税しかありえない。ここで免税特権のある三部会と関わってくるのだ。
バスチーユ監獄で火薬を得るのは、当時の銃が先込め式であることも重要だと思うし。人権宣言を起草した自由貴族のラファイエットは、国王を敵に回したくないという意思が強かったことを三色旗(パリの市旗にブルボン王家のカラー・白を加えた。)で教えたりする。ちなみに、マレーシアのスルタンのシンボルカラーも中国王朝と同じ黄色であるそうな。
その後は、社会類型と自由な個人は軍事担当であることを確認しながら、制限選挙から普通選挙の道筋を教える。ここが、フランス革命最大のポイントである。対仏同盟に対抗するため、普通選挙で選ばれたジャコバン派は、農民に土地を与えたうえで徴兵令を出す。ここに、それまでの社会ではありえなかった貴族と傭兵以外の軍事組織・国民皆兵=国民国家の基礎が生まれるわけだ。これをさらにうまく使ったのがナポレオンというわけである。
そもそも私が世界史をきちんとやるようになったのは、前任校くらいからである。それまでは地理と倫理が専門だった。前任校の5年間が今、生きているのだ。本来なら3~4時間かかる内容を、コンパクトに、しかも寓話もいれながら90分で語れるようになった。政治経済は、IBTに来てから、特に経済分野を改めて勉強し直してきた。教師としてのスキルアップを毎日しているわけで、これを忘れたら教師としてダメになるような気がする。
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