先日、職員室で、映画「シンゴジラ」が話題になった。ミッドバレーのメガモールの映画館でも上映しているらしい。私はあまり映画館に行く人ではないのだが、TVもほとんど見ない生活をしているし、怪獣映画世代として是非行きたいと思ったのだ。妻も賛成してくれたので、昨日の休憩時間にM先生にお付き合い願ってチケットを購入したのだった。
シンゴジラは、映画館の15番会場で上映されていた。そんなに多くの観客が入るような場所ではなかった。(笑)実際、12:00からの上映の観客は数えれるほどだった。職員室では、いろいろな話題が出たが、私が最も興味を惹かれたのが、野村萬斎がゴジラの動きを担当したということだった。昔は、人がゴジラの着ぐるみに入っていたのだが、当然CGらしい。
あまり内容をばらすのは良くないのだが、私は今までのゴジラシリーズの中で、最もリアルなゴジラ映画だと思った。その主役は、ゴジラに対する官邸であり官僚である。もし実際にそういう事態が起こったら、まさしくそうなるだろうというリアリティがあった。私には、閣僚の立場にある人間が、まるで江戸幕府の老中のごとくあまり頼りにならないこと、日本の首相は常に人命尊重の立場で動き、だからこそシビリアンコントロールが働くことと、同時に日本へのアメリカの圧力の大きさなどなど、東日本の震災の際の当時の錯綜した状況と、どうしてもセリフが多くなり早口で語らせなければならない監督の苦労をしのびつつ面白く拝見した。
ゴジラへの自衛隊の第一次攻撃(主力は攻撃ヘリ)は、ある理由(あえて書くことを抑えたい。)から頭部と下半身に手中させている。全弾命中するが効果はなかった。このあたりのリアリティ。自衛隊の表現として、これ以上はないと思われる。第二次攻撃というかクライマックスの作戦はかなり念密なのもので、日本存続の政治的決断も含めて鬼気迫るものだった。
と、いうわけで私は大満足したのだった。ちなみに、マレーシアでの「シンゴジラ」、吹き替えはなく日本語である。字幕スーパーには、マレー語・中国語・英語が三段で出てくる。英語の会話もあるのだが、そこくらい英語を日本語にしておいて欲しかった、とはちょいと無理な注文かもしれない。
2016年10月1日土曜日
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