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ところで、マレーシアにも国王がおられる。郵便局などに行くと、写真が飾られている。マレーシアは、タイのように王国は名乗っていないが、れっきとした国王がおられるのだ。ただし、国王は全13州のうちスルタンのおられる9州の中で輪番制で互選することになっている。任期は5年である。比べてはいけないかもしれないけれど、神聖ローマの皇帝みたいなシステムである。輪番制というのが、実に特徴的である。当然、政治的には、日本の天皇陛下のように、極めて象徴的な存在である。
ケランタン州のスルタン、ムハンマド5世が次期国王(第15代)に統治者会議(9州のスルタンの会議)で決まったらしい。(今日配布された日本語・フリーペーパーの南国新聞一面記事による。)
ケランタン州は、タイと国境を接する東海岸にある。州都はコタバル。日本軍がWWⅡの時攻め込んだ街だ。現在は、最もイスラム色が強い州らしい。意外なことに、この州だけは国政レベルでは野党のマレーシア・イスラム党(PAS)がずっと政権を握っている州であるそうな。
就任式は12月13日と決まったらしい。マレーシア在住の日本人としては、この日が祝日になるのかどうか、気になるところである。(ウィークデーである。)オリンピックの時、金メダル獲得で祝日、という噂が流れたのだから、きっと祝日になるのではないか、とまさに野次馬的な立場の私は思っているのだが…。
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