2016年10月13日木曜日

風に吹かれて・風が吹くとき

ボブ・ディランが本日、ノーベル文学賞を受賞したというのは、我々の世代にとっては、衝撃的なニュースであった。70年代に青春を過ごしたフォーク世代にとって、ボブ・ディランは時代の象徴的存在である。ロックにおける時代の象徴はやはりビートルズだが、フォークという最も身近な音楽シーンをつくったのは、間違いなくボブ・ディランだ。

フォーク・ギターひとつあれば、誰でも詩人になれる。そんな時代だった。日本のフォークソングの歌詞の中にも、ボブディランはかなりの数登場する。みんな影響を受けたのだ。特に「風に吹かれて」は、曲もさることながらその詩が大きな意味を持っていた。以来、詩が重要性を帯びていく。私は「拓郎派」だったが、詩では超現実主義的な「陽水」にはかなわないと今でも思っている。あまりメジャーではなかったが、加川良や斎藤哲夫には詩(うた)があった。そして、なんか自分にも作れそうな気分を与えてくれた。(私はそんな詩人でないことが後でよくわかったけれど…。)

そんな話を妻としていたら、「そういえば、”風に吹かれて”って言うアニメ映画があったよねえ。核戦争になって、おじいさんとおばあさんが何処にかくれようか、相談するやつ。」と言う。そう言われれば、なんとなく、妻と見に行った記憶がうっすらとある。雪だるまのアニメと同時上映していたアニメだ。調べてみたら、「風が吹くとき」というタイトルだった。(笑)

戦争の無意味さを訴えている点では、共通点はあるけれど…。機会があれば、改めて見てみたいな、と思った次第。

0 件のコメント:

コメントを投稿