フォーク・ギターひとつあれば、誰でも詩人になれる。そんな時代だった。日本のフォークソングの歌詞の中にも、ボブディランはかなりの数登場する。みんな影響を受けたのだ。特に「風に吹かれて」は、曲もさることながらその詩が大きな意味を持っていた。以来、詩が重要性を帯びていく。私は「拓郎派」だったが、詩では超現実主義的な「陽水」にはかなわないと今でも思っている。あまりメジャーではなかったが、加川良や斎藤哲夫には詩(うた)があった。そして、なんか自分にも作れそうな気分を与えてくれた。(私はそんな詩人でないことが後でよくわかったけれど…。)
そんな話を妻としていたら、「そういえば、”風に吹かれて”って言うアニメ映画があったよねえ。核戦争になって、おじいさんとおばあさんが何処にかくれようか、相談するやつ。」と言う。そう言われれば、なんとなく、妻と見に行った記憶がうっすらとある。雪だるまのアニメと同時上映していたアニメだ。調べてみたら、「風が吹くとき」というタイトルだった。(笑)
戦争の無意味さを訴えている点では、共通点はあるけれど…。機会があれば、改めて見てみたいな、と思った次第。
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