2014年12月30日火曜日

冬季休業中 新テキスト執筆

高校生のためのアフリカ開発経済学テキストV.6.01をこの冬季休業中を利用して書き始めている。今までのものを一新して、経済学的な視点から見たアフリカ、政治学の視点から見たアフリカ、そして文化人類学的な視点から見たアフリカ、この3視点をもとに構成する予定である。近代国家論やポール・コリアーの4つの罠については、大きな項目とはしないつもりだ。また、HDIやMDGs、人間の安全保障といった開発経済学的な重要課題も経済学的視点の中で発展学習的に挿入することにした。

仮題だが、一応次のような副題を考えている。

経済学的な視点は、アフリカの「貧困」と「発展」の原因を探る
政治学的な視点は、アフリカの開発を妨げているものは何か?
文化人類学的な視点は、アフリカの知・アフリカに学ぶ

一方で、より高校生にわかりやすく、さらに関係するコラムを挿入していくことを考えている。たとえば、アマルティア=センの「貧困」の定義を記する時、先日書店で文庫本になったことを知った「「風をつかまえた少年」(文春文庫)の紹介なども入れたいと思うし、これまで日々エントリーしてきたようなアフリカの新聞記事による情報などもできるだけ入れたいと思う。

ところで、今朝たまたまだが、今年亡くなられた人々のNHKの番組があって、赤瀬川原平氏の「老人力」について、故人が自ら語っておられた。「忘れっぽくなることは、警戒心が無くなることで新しいものが入りやすくなる。」

これを聞いて、私は無意識に老人力を意識していたからこそ、このブログに書き溜めているのかもしれないと思った次第。5年間、書きも書いたり、1850件のエントリー。(笑)玉石混合ではあるが、新しいテキストの素材としては十分であると思う。

赤瀬川原平氏は、高校時代のある友人の師にあたる方である。私も様々な影響を受けた芸術家である。ご冥福をお祈りしたい。合掌。

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