新聞各紙で、今年のTIME誌の「今年の顔」に、エボラと闘う医療従事者が選ばれたことが載っていた。私も文句なしで賛同する。彼らほど英雄的な今年の顔があろうか、と思う。身の危険をかえりみず戦う彼らの姿に感動するのは私だけではあるまい。
何度か書いたが、構造的暴力が吹き荒れる西アフリカで、構造的暴力をふるう側から、人道と正義の戦いを繰り広げているのが彼らである。もちろん現地のメンバーもいるだろうが、国境なき医師団をはじめとした先進国から現地に飛んだ彼らの戦いは賞賛に値する。
アメリカを代表するTIMEが、彼らを今年の顔に選んだのは極めて賢明である。いくら反米を唱える人であっても、この選択を支持するだろうと思う。蛇足かもしれないが、オバマ政権が最後のチャンスに、CIAのテロ容疑者への拷問の事実を公表したことに、私は敬意を表する。レームダック状態のオバマ政権の共和党攻撃という側面はあるものの、やはり民主主義の国である、という信頼感を取り戻すものだろうと思うのだ。もちろん、その拷問という事実は許されるものだとは思わないし、反米の人々はさらに反米化するだろう。だが、国益をさしおいても公表した勇気には拍手である。
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