http://www.jogmec.go.jp/library/ recommend_library_10_000004.html |
現在、石炭の国際価格は決して高くない。だからこそ買い時なんだとか。モアティゼ炭鉱は製鉄用として良質らしく、モンゴルと並ぶ石炭のラストフロンティアらしい。貨物鉄道(全長912km)は、途中マラウイの国境を超え、最短距離で炭鉱とナカラ港を結ぶ。支線は、ザンビアにも延びているという。10年後には沿線の物産は10倍にもなるとか。石炭価格のリスクを貨物線と港湾の収入で回避しうるらしい。
…まさに、モザンビークの国づくり(マラウイにも関係するだろう)に、大きく関与するプロジェクトである。単に利潤を得るだけでなく、グッド・パートナーとして持続可能な開発を進めて欲しいと思う。ナカラ港には、国際経済回廊が伸び、しかも、北部の農地はいわくつきのブラジルと日本の農業開発が行われる。あくまで、モザンビークの人々が豊かになることを心から祈りたい。
ところで、国際面には、こんなニュースも載っていた。洪水と干ばつで、今モザンビークは食料価格が高騰し、危機的状況にあるのだという。これに日本政府が、TICADでの公約どおり、6億2000万円の無償資金提供するそうだ。あまりに三井物産の投資と、タイミングが合いすぎるような気もするが、必要な支援ならば躊躇なく行うのは当然だ。
この資金で、米などの食料をうまく輸入しつつ、高騰を抑えていくことになるだろう。現在、JICAもモザンビークをかなり重要視しており、ガバナンスも含めた緊急支援することになると思う。「市場を飼いなら」してこそ、血税がモザンビークの人々への”生き金”となるはずである。
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