冬季休業に入った。補習する予定だった生徒の都合で、来年5日までは自宅でのんびり過ごすことになった。たまたま、TVをつけ高校の通信講座を日本史・世界史・地理と続けて見た。20分という短時間で、それぞれ日露戦争、トルコ革命をやるわけだ。映像を見せながらとはいえ、(担当者の苦労はしのばれるが)申し訳ないけれど、浅いなあと思わざるを得なかった。
そして地理は、偶然ではあるが、アフリカであった。
当然のように批判的に見たのだが、「20分で語るアフリカ」はなかなかよかった。それもそのはずである。島田周平先生監修だったからだ。
コンパクトに、アフリカが紹介されていた。ヨーロッパの元植民地という歴史があり、内戦や貧困、飢餓という暗いイメージをまず払拭。経済成長率では、中国・インドとともに世界で注目されており、それが鉱産資源によるものであることをきちんと示していた。
一方、農業生産性の低さという問題をやがて20億にまで膨らむであろう人口問題と比しながら、日本の農業技術協力で生産性を向上させる努力がなされている、とくくっていた。
またルワンダのツチとフツの対立を超えてのコーヒー栽培の協力やタンザニアの金鉱山がこれまでの先進国のみの開発ではなく、現地の人々が自力で開発している映像も流れた。(これらは以前NHKで放送されたものだ。)アフリカ=希望と可能性という島田先生の監修のポリシーを感じたのだ。
しかも「アフリカの人々から学ぶことがある。」ということが、最後の農業技術研修で来日していたザンビアの研修員に東北の方々も元気づけられたというシーンで伝わる。20分という制限時間の中で、よくぞここまで。さすが島田先生と、膝を打った次第。
<この講座は、HPにアクセスすると番組をいつでも見られるようである。凄い時代になったもんだと今更ながらに思う。>
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/chiri/archive/chapter032.html
2014年12月26日金曜日
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