2014年12月29日月曜日

今年この1冊2014

年末である。毎日新聞でもすでに過日特集が組まれていた。今年は、良い新書を読んだ年だった。中でも次の4冊の印象が残っている。

「一神教と国家」(内田樹・中田考/集英社新書・14年2月19日発行)
「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎×大澤真幸/講談社現代新書2100・11年5月20日発行)
「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫/集英社新書・14年3月19日発行)
「武器としての社会類型論-世界を五つのタイプで見る-」(加藤隆/講談社現代新書2164・12年7月発行)

今年発行されたものは「一神教と国家」「資本主義の終焉と歴史の危機」だけだが、いずれも社会科の高校教員として重要な教材研究の一環となった。

さて、今年の1冊の候補は2つある。今年も当然アフリカ本である。
高尾具成氏の特派員ルポ「サンダルで歩いたアフリカ大陸」(岩波書店/13年6月25日発行)と「アフリカ社会を学ぶ人のために」(松田素二編/世界史思想社/14年3月20日発行)である。残念ながら、「サンダルで歩いたアフリカ大陸」が昨年発行である。となれば、今年の1冊は、本年発行の「アフリカ社会を学ぶ人のために」となる。ルポと学術書であるが私の中では甲乙つけがたいので、発行年で決めた次第。

今年もよき書に恵まれた。いくら情報化社会が進もうとも、じっくりと書を読む幸せは変わらない。

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