今TVで知ったのだが、JFK没後50周年だそうだ。TVで紹介されたワシントンDC郊外にあるアーリントン墓地のケネディの墓に私も行ったことがある。
このJFKは、最年少大統領であるとともに、WASPではない最初の大統領だ。WASPとは、白人で、アングロサクソンでプロテスタントであることを示す。ケネディ家はアイリッシュで当然カトリックある。JFKの父親は、アイリッシュとして誇りを持っていた。株で大もうけし、資産家となった。第二次世界大戦時の駐英大使である。かなりFルーズベルトに資金援助したらしい。植民地の民であったアイリッシュが駐英大使となったわけだ。当然、チャーチルのアメリカへの参戦要望を何度も蹴ったりして、大いに溜飲を下げるのだ。こういう感情的な民族意識は、そう簡単に解決できるものではないという見本のような話だ。
大戦後は、息子から大統領を出すことに執念を燃やす。長男が夭折し、次男のJFKにその使命が回るのだ。今でもケネディの人気は高い。冷戦の最も厳しい時に、キューバ危機を乗り越えたことが大きい。だが、実際にはベトナム戦争への道を開くことになる。
結局、ダラスで暗殺されるのだが、それがまた悲劇の大統領として判官贔屓になるのだろう。もし、今、マウントラッシュモアを作り直すとしたら、ワシントンとリンカーンは絶対として、ケネディとFルーズベルトが入るのではないかと思ったりする。
TVでは、ジャックリーン夫人のことも含め、かなり綺麗ごとで終わっているが、実際はいろいろなことがあったのだ。今日の画像は、大森実の人物現代史のケネディである。このシリーズは、現代史を考える上で非常に有効な名著であると私は思っている。
2014年2月8日土曜日
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