2014年2月4日火曜日

毎日 天国の聖なる食材

ハディース
毎日新聞の夕刊に、茨木市にあるモスクの関係者でつくる国際イスラム交流協会(IICA)が、調査捕鯨船日新丸で船内加工した鯨肉について、ハラール(イスラム法:シャリーアで認められたもの)として認定したという報道があった。要するに、ムスリム(イスラム教徒)は、この船で作られた鯨肉は食べても良いというわけだ。おそらく、この船内で加工する際にイスラムの祈りが捧げられ、他の食肉に順ずる方法で加工されているのだろう。この日新丸を保有する共同船舶の専務が、ムスリムが食することが可能な食品が日本では少ないと聞き、認証を受けたのだという。

私は知らなかったのだが、ハディース(ムハンマドの言行録といわれている。シャリーアの体系では、コーランに次ぐ位置を占める。)には、鯨は人間が天国で最初に食する聖なる食べ物だと書かれてあるのだという。ただ、現在世界中で、鯨肉が出回っているのは日本くらいなので、ムスリムがその天国の食材を食べれるのは日本だけということになる。IICAでは、国際のイスラム食材店や飲食店に卸す予定だという。神戸モスクの前の店にも鯨肉が並ぶことになりそうだ。

世界中から鯨を食することについて、非難が浴びせられている日本だが、意外にもイスラム圏から国際会議で応援されることになるかもしないし、もしかしたら、鯨肉を食べるために来日するムスリムが出てくるかもしれない。

子供の頃、貧乏人だった我が家では、鯨肉は、牛肉や豚肉より安い最低の肉でしかなかった。よく母親が公営市場で買ってきたものだ。「えー、またクジラ?すき焼き食べたい。」「うちは貧乏やからクジラや。すき焼きはお父ちゃんの給料日だけ。」と言われてきた。(笑)だから、供給が減り高価になった鯨肉には大いなる違和感を感じているのだが、なんか「天国の聖なる食材」と言われるとおもしろいな。

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