2011年12月25日日曜日

スティグリッツの経済学を読む

先週の木曜日に、3年担任のF先生とある件について相談していたところ、スティグリッツの「入門経済学」という本(かなり分厚いテキストである。)を私が読んで生徒に教授することになった。購入したのはF先生である。さっそく、この3連休に自宅に持って帰って読んでいるのだが、意外に面白い。

この本、スティグリッツが書いた、経済学を学ぼうとする大学生のためのテキストである。マクロ経済とミクロ経済について、アメリカ人らしく様々な具体的例を引きながら解説している。私は経済の専門家ではないので、恥ずかしながらスティグリッツというノーベル経済学賞を受けた有名な経済学者を知らなかった。で、WEBで調べたのだが、やはりというか、ユダヤ系である。ノーベル賞受賞に結びついた業績は「情報の非対照性」の理論に対するスクリーニングについてのものらしいのだ。本書を読み進めるうちにそういう理論も登場するだろうと思う。

こういう勉強は、絶対役に立つ。この機会を与えてくれたF先生に感謝である。さてF先生も、中国史の専門家で院を出て修士から高校教師になった人だ。だから、たとえ専門外でもやはり知的好奇心は健在である。私は、大学を出てすぐ採用されたので、22歳から高校教師をしているが、今になって、院に行きたいな、などと思っている。高校教師はそういう、少なくとも意識の上では大学との境界人であるべきだとも思っている。学びたいと言う欲望は、なにより生徒に良い影響を与えるはずだからだ。

追記:結局G君の待つ奈良教育大学には行けなかった。ユネスコ部の部長さんが合うのを楽しみしてくれていたとのこと。次回は是非ゆっくりお会いしたいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿