朝日新聞 WEBニュースより |
小川さやかさん、サントリー学芸賞受賞本当におめでとうございます。
以前、ブログにも書いた(3月22日付)が、私は小川さんの講演を大阪梅田の道祖神の会議室で聞いたことがある。聴衆はたった4人だったが、古着屋のインフォーマルセクターの話は無茶苦茶面白かった。しかもその後ブルキナでお会いした同じ都市の文化人類学を専攻されている荒熊さんが、小川さんと懇意だということで、さらに親近感をもった。もちろん、私が足繁く通っている京大のアフリカ地域研究資料センターの研究員ご出身でもある。そういうトリニティな関係もあって、私なりに『都市を生き抜くための狡知-タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』を手に入れ、つらつら微管を傾け、いろいろと思う事を書いたのである。
もちろん現場の高校教師の個人的なブログであるから、稚拙であることは承知している。多くの方の目にふれたことは嬉しいが、恥ずかしい想いもある。ふと、気がつくと丸2年、725件の投稿をしている。アフリカの話だけで、254件の投稿をしてきた。思い出話だけでなく、最近はアフリカ本や、新聞や雑誌から得た情報に、自分なりの考えも付記しながら、様々なバリエーションで書いている。
今日、職員室でK先生と、またまた生徒の学力をいかに伸ばすかという話をしていた。K先生が、学習トレーニングの本を持ってきて、いかに長文から、その趣旨を素早く得るかという話になった。なるほど、文章を一文字ずつ追うのではなく、『塊』として認識する能力を伸ばすトレーニングらしい。同じ文節が羅列してある中から、違った文章を探したりするものだった。頭の中で画像として、文節を認識するのだそうだ。
そういえば、私はこのブログのおかげで、毎日そんなトレーニングを積んでいるような気がした。頭の中で、元になる情報に知らず知らず、頭の中で赤線を引き、重要な部分を『塊』として認識しているような気がする。
気軽に始めたブログだが、今では私にとって重要なものになっている。それは、自己研さんであるとともに自己トレーニングでもあるのだった。教師は、生徒にとって最大の教育環境であると私は信じている。まず教師が自分を鍛えるところから、生徒の学力も伸びるのではないだろうか。そんなことを、小川さんの受賞を喜びつつ考えていたのだった。
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