https://withnews.jp/article/f0180907001qq000000000000000W03510101qq000017877A |
メイフラワー契約も有名だ。マサチューセッツ植民地のコモンウェルスの運営方法などを決めたもの。独立前のアメリカはピューリタンと言うか国教会の分離派=会衆派が多いが、全てではない。しかし、アメリカの民主主義の原点的な位置づけがされていることも事実。
「日本人のための憲法概論」を読んでいて、面白いと思うのは、これらの民主主義は、デモクラシーではなく、共和主義であることだ。クロムウェルは、共に戦った水平派の「人民協約」のデモクラシー的平等の提案を否定しているし、マサチューセッツでは、回心したかどうかが選挙権に関わっている。アメリカの独立革命下でも共和主義的な州憲法が合衆国憲法以前に制定されている。ここでも制限選挙は当然の理として扱われている。
というのも、ギリシャのデモクラシーが結局衆愚政治化してしまったことが印象を悪くしていたようだ。合衆国憲法にデモクラシーのデの字も出てこないのはそういう理由にあるらしい。さらにフランス革命時の普通選挙後に登場したロベス・ピエールの恐怖政治はさらにデモクラシーの評判を下げたわけで、アメリカでデモクラシーの語が再登場するのは独立から半世紀以上必要だったという。意外だが、その語を冠にした民主党のほうが、共和党より早くできている。それぞれ第7代ジャクソン時代と第16代リンカーン時代である。
また、民主主義は、キリスト教的「契約」の概念上にあり、選挙の公約はまさに契約。日本の政党のように建前だとは考えない。この辺以外に重要だと思うので、「公共」の授業の際に生徒に伝えておこうと思っている。
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