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クルチダルオールはEU加盟交渉を再開し、エルドアンが投獄した反政府活動家の釈放を求める欧州人権裁判所の決定を実施すると主張している。ヨーロッパに、非イスラム、そして民主化を印象付けたいようだ。と、いうわけで、ずいぶんとヨーロッパ寄りなわけだが、実際にEU加盟はかなり難しいだろうと言われている。双方に価値観の相違や信頼がないことが最大の理由で、しかもトルコは現在移民のプール(シリア難民400万人)となっている。ヨーロッパは移民の受け入れを拒んでいるわけで、そう簡単にはいくまい。そこで、シリア難民を自発的に帰還させると公約している。たしかに難民対策費用は税で賄われており国民の不満も高いのだが、シリアは交渉の前提としてトルコ軍の完全撤退を主張しており、到底うまくいくとは思えない。クルチダルオールの公約は、日本の野党同様かなり絵空事的である。
NATOとアメリカとの関係では、クルチダルオールは、エルドアンがクルド問題でSTOPしているスウェーデンのNATO加盟を推進すべきだとしている。アメリカとは、エルドアンがロシアのミサイル購入以来、揉めていてF35を手に入れることはできない状態になっているのだが、クルチダルオールは、アメリカ大使と密談したことがわかっており、なんらかの謀略が進んでいるのかもしれない。
またエルドアンのトルコはロシアへの経済制裁を拒否しながら、ウクライナへの武器供給を行っている。またウクライナの穀物輸出(黒海の航行)を助けている。このようなエルドアンのロシア・ウクライナ両国の仲介政策に異を唱えているのがクルチダルオールである。
結局のところ、虎さんの政策を全部ひっくり返した梅田のような感じで、どうも…という感じである。エルドアンが良い、とはいえないところも多いのだが、こういうポピュリズムがトルコのガンジーと言われるのは、ガンジーに失礼なように思うのだが…。
いずれにせよ、トルコが、G7側につくのか、BRICS側につくのか?今後の国際情勢に大きな影響を当たることは間違いない。
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