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日中戦争については、陸軍より外務省、特に広田弘毅への批判を強めている。陸軍の関心は対ソ連戦であって、蒋介石と長期戦などやっている場合ではないというのが当時のスタンスで、参謀本部・作戦部長だった石原莞爾などは不拡大を主張している。これをひっくり返したのが広田弘毅で、城山三郎の『落日燃ゆ』で美しく描かれすぎていると山内氏。私もこの『落日燃ゆ』を読み、極東軍事裁判で死刑になった唯一の文官というイメージを持っている。昨年読んだ頭山満との繋がりもあって意外な展開だった。たしかに、2人の指摘を見ると陸軍と外務省の立場が逆転している。はるかに幣原喜重郎のスタンスのほうが優れていて、幣原は、もっと見直されてもいいのではないかと結ばれている。
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