マラヤ大学の学長ホール前 |
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/10
開演前の壇上 マレーシアの国王の色/黄色の舞台である |
ご講演は、マラヤ大学の学長ホールという最も大きなホールで行われた。正面入り口から入られ、ご紹介を受けた後、流ちょうな英語で講演された。内容は、学生に事前に配った会見で語られた内容に極めて近かった。皇室外交であるから、マレーシアの国王やスルタンとのこれまでのご両親の天皇皇后両陛下の交流を通じて、いかに親しみを感じているかを述べられた。子供の頃の切手の話を会見時同様にされ、会場にユーモアもふりまかれた。また日本留学生の件にも、さらに水問題に取り組まれていることからKLのハイウェイの防水設備にも触れられた。
ところで、長い間、待っていた学生たちも、皇太子殿下が入場され、日馬両国歌の斉唱の際にはすくっと起立していた。きっと長年培われた教育によるものなのだろう。この辺は日本より厳しい。君が代が流れたが、歌える人数は限られている。私も自然と比較的大きな声で歌うことになった。全共闘後の紛無派世代のトップとはいえ、学生時代は朝日ジャーナルを愛読していた私である。左翼ではないが、卒業式で君が代を歌わない先生方を決して悪く思ったことはない。だが、皇太子殿下と距離にして100mもない近さ(私は2階席だったが…)にいると、自然な気持ちで君が代を歌っている私がいたのだった。自分でもちょっとびっくりしている。
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