https://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/2011-45387772 |
日本のGDPは、「産業連関表」という基礎統計をもとに計算しているのだそうだ。約520行×400列のこの巨大な表は、1年間に部品などをどれくらい使って生産し、どの程度の付加価値が生まれたか示しているそうだ。それでも、あらゆる財やサービスを解析するには限界があるらしい。不透明な部分は仮定の数字を置くらしいがIT産業などの複雑な経済の流れをつかむには、不透明な部分も多く、主要7ヶ国がGDP統計の見直しを終えたとされる「供給+使用法」を採用することにしたらしい。工場や店ごとの仕入れから生産・販売までの流れをより精密に調べ付加価値を計算する方法だという。
この手法だと事業所ごとにそこで生み出される付加価値を直接聞き取り計算するので精度が上がるとのこと。ただし、企業が提出するデータの充実が求められ、調査負担が増す事は避けられない。決算書類といかに整合させるかが重要だという。
2017年度から30年度までかなりの長期間で段階的に進めるわけだが、「統計もガラパゴス」だった日本が、第4次産業革命の中、新たな道を踏み出したわけだ。
…GDPについては、経済で幾度となく語るわけだが、こういう統計学的な話は、私はあまり語ったことはないし、正直興味はほとんどない。ただ、どうやって計算(推定)しているのかという疑問は前々からあった。そう言う意味でアウトラインだけでもわかった気になれたわけだ。さすが、日経である。こういう記事が隠れているのだ。
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