2017年4月1日土曜日

マラッカ海峡を見る。

マラッカ海峡 ちょっと望遠
マラッカ海峡の知名度は抜群である。東アジアと東南アジア、インド、アラビア世界を結ぶ航路でも最重要地点でもある。当然ながら、そのマラッカ海峡を地理の教師としても、一目見たいと長年思ってきた。ところが、意外にも、マラッカの中心地・オランダ広場は、海からだいぶ離れている。かなり埋め立てが進んでいるのだ。まるで、長崎の出島のようである。車のない観光客は、容易に海にたどりつくことはできない。
サンチャゴ砦からマラッカタワーを望む
近世の古い港、リスボンなども川を遡るカタチをとっている。当時の船はそんなに大きくないし、海水より淡水の方が貝が付かなくていいという航海の知恵もあったりするのだ。そんなマラッカで、海峡を見るための手軽な方法が2つある。1つは、オランダ広場のすぐ南にある小高い丘・サンチャゴ砦まで登ること。もう一つは、マラッカ・タワーで展望することである。私たちは、この2つを経験した。意外にマラッカ海峡はきれいな海で、海峡といってもすぐにスマトラ島がすぐ近くに迫っているわけではなかった。
サンチャゴ砦にて
サンチャゴ砦は、ポルトガルがオランダの攻撃に備えるために作られたもの。かなりの年代物である。ポルトガル人の墓石がたくさん展示されていたりして、歴史が感じられる。
マラッカタワーから見た海峡
一方、マラッカタワーは、展望台自体が360度回転しながら上がっていくタワーである。開国人観光客はRM20と値段が高いがそれだけの価値はあると思う。ところで、ここのチケット売り場でちょっとした出来事があったのだ。RM20を3人分払ったら、なぜか年齢を聞かれた。「59だよ。」と言うと、我が夫婦(我々は高校の同級生である。)シルバー料金でRM17に安くなったのだった。嬉しいような、ちょっと情けないような、不思議な気分である。(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿