2017年4月8日土曜日

米軍の巡航ミサイルの意味2

米中会談は、互いに有意義だった、信頼関係を築けたなどという定番の報告がなされたようだ。米中貿易に関しての100日計画などというコトバも飛び出し、成果を強調しているが、当然具体的な説明はない。昨日、私は今回の会談、中国は静観するのではないかとエントリーしたが、まずは様子を伺っているだけだと今も感じている。ただ、かなりシリアへの巡航ミサイル攻撃の件はインパクトを受けたと思われる。

アメリカ国内では、この攻撃については、比較的好意をもって迎えられているらしい。ひとつは、新政権と噂されるロシアの親密な関係をある意味払拭したことだ。プーチンべったりではない、という姿勢を具体的に表現して見せたこと。これで一石三鳥の政治的効果があったわけだ。私は、もうひとつ、イスラエルに対してもその危険性を排除して見せたという効果もあると思っている。もちろん、イスラエル自体も、化学兵器への危険に対してはシリア空爆を実際行っている。だから、一石四鳥かもしれない。

報道によると、そもそもこのシリア政府空軍基地への攻撃はすでに、オバマ政権下で立案されていたらしい。結局オバマは、外交努力を優先して実行しなかったとのこと。唐突な作戦実施ではなかったわけだ。だいたい、米軍は極めて周到な準備をする。WWⅡの時は、日本への空襲に際して、日本人捕虜から目標都市の軍事基地や軍需工場などの詳細な聞き取りをして、地図まで作成して実行に移している。その情報収集力、企画力、実行力など極めて精細な作戦を立てると私は思っている。

これから先どうなるか、全くわからない。ただ、米軍はあらゆる情報を精査しながら机上で、プランを練っているはずだ。今、この瞬間も…。

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