2014年9月17日水曜日

”WICKED” その13 反省会

いよいよ最終の総合リハーサルの日である。全員がそろって、衣装も大道具、小道具、音響、照明も本番同様に行うわけだ。

演技や、歌・ダンスなどは、舞台練習があるたびに進歩している。休み時間やSHR前にも、いつも練習しているのだ。うん、なかなかのものである。ところが、大道具の入りハケなどダンドリが悪い。準備に莫大な時間がかかってしまった。実は、本校の講堂には、舞台裏から入れる階段がある。ダンドリよく、上手・下手に道具を振り分けて運び入れるとこから始める必要があるのだ。リハ開始時間が二転三転したこともあいまって、今回は、ここに大きな盲点があった。

結局、演技自体は25分で十分だが、そのダンドリが大きな問題になったわけだ。リハーサル終了後、皆でどうすればいいか、考えるように指示した。わがクラスの後、舞台では、引き続きオープニング等のリハが行われるので、団長のA君もプロデューサーのN君も不在。しかし、副団長のM君やクラス代表のT君、シナリオライターのS君、大道具担当のO君など、脇を固める男子メンバーが、反省会を進めてくれた。まずは、出演している女子の意見をクラス代表が黒板にまとめていく。後ろでは、道具の入りハケをA君とO君が図式化している。そう、それが必要なのだ。前々からリストを作るよう指示していたのはそのためなのだ。これだけ複雑な舞台になると、絶対ヒトとモノの相関図が必要になる。やっと、ここまで生徒諸君のマネジメント能力が引き出されてきた。黒板で、M君が説明していく。

前では、普段あまり発言しない女子生徒もバンバン発言している。いい舞台にするためにみんな真剣である。あれ?男子3人が、会議には参加せず、なにやら作業をしている。ダンボールなどを片付けているのだ。聞くと大道具や衣装を整理するためには空間の拡大が必要だと考えたらしい。まずは、そこから、というわけだ。自分のやれること、やったらいいと思うこと、それを皆真剣に考えて実行に移している。

結局2時間以上話し合いは続き、みんなでシェアできたようだ。私の長い教師生活でも、何度もいい舞台をつくってきた。だが、今までこんなクラスがあっただろうか。ほんと、嬉しい。何度も書いているが、イベントは人づくりだ。担任として、今日の反省会で大きな達成感を得た次第。

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