2014年9月30日火曜日

日経 欧州中央銀行総裁の伝言

日経朝刊の最終面に「私の履歴書」がある。このところ、欧州中央銀行総裁だったフランス人・シャンクロード・トリシエ氏の話が続いていて、今日が最終回だった。彼の、若者に贈る伝言がなかなかよかったので、メモをしてきた。

氏は、最初に南北問題と東西両陣営の対立という4つの次元で構成された世界から、市場が富の創造にもっとも有効な手段であると広く認められた世界へと変遷したことを述べた上で、次のような3つの伝言を記している。

1.列挙(上記の世界の構造的変化)してきたような驚くべき変化に備えよう。人生に、全く予期しない転換が来る。特に地政学、科学、技術、社会構造などの転換である。

2.世界の格段に早い変化を予期すること。情報技術や人の知能は急激に進化する。グローバル化で新興国の成長はさらに速まるだろう。世界の勢力図はそれゆえにもっと劇的に変わる。

3.3つの素養を磨いて欲しい。逃れようのないショックが起きたときの十分な復元力。さらに新たな仕事や社会の条件に対する柔軟性。さらに新しい変化を好機に変える創造性と素早さ。

なかなか薀蓄のある伝言だと私は思うのだ。私はもう若者ではないが、最後の3つの素養を磨きたいと思った次第。

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