結果から先に述べると、8クラス中で第3位になった。皆1位を狙っていたので、ちょっと残念。だが、賞状と高得点をゲットしたわけだ。昼休みに教室に行ってみると、最後の最後まで練習していた。その熱意たるや、凄いと思う。だが、私が嬉しかったのは、結果ではない。ある事件があったからだ。
実は、あと少しというところで、音楽が突然止まったのだ。おそらく放送部のミスだと思うが、私はその時、格技場の屋上から写真を撮っていた。だが、我が緑団は、そのまま演技を続ける。他の団も手拍子で応援してくれた。だが、本部の判断で演技中止、最終にもう一度ということになったのだ。
これはしんどい。気を一度抜かれたのだ。普通、団長やリーダーたちは、ここでもう一度気合を入れたいところだ。しかし、彼らは、他の団の演技を静かに見て、静かに移動した。一切声を出したりしなかった。4月から長い時間をかけて作り上げてきた演技である。他の団は、演技が終わるたびに雄たけびをあげる。我が団のトラブルもあって、進行が早い。雄たけび中に他の団の演技が始まってしまい、開始と重なってしまう。だが、我が団は、一切他の団に迷惑をかけなかった。
私は、そこが凄いと思うのである。自分たちのことだけを考えない、他への配慮。これこそ団長のA君の思いであり、私が彼に与えた指針でもある。再演技終了後、A君にその旨を確認した。「気合を入れなかったのはさすがだ。」「もちろん、1・2年生に再演技をするうえで小声で気合は入れました。だが、他の団に迷惑をかけるような声を上げなかっただけです。」…嬉しいねえ。結果は3位でも、その品位は絶対に1位だ。
体育祭の種目得点は、2年生の体育科が頑張ってくれて、結局4位だった。これは想定内。体育祭は、絶対的に3年体育科がいる団が強い。問題は、明日からの舞台とCM、アドパネルである。皆、総合優勝を信じて頑張っている。中でも、舞台の優勝は絶対譲れない。全員がそう思っている。
特に、3位に終わった応援アピールを引っ張ってきたのは、プロデューサーのN君である。明日は負けないと、決意を新たにしているはずだ。
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