昨日28日に、コンゴ民主共和国の大統領選挙が行われ、またまた混乱しているようである。NHKニュースWEBによると、投票所に武装勢力が襲撃してきたり、投票用紙の搬送トラックが襲撃されたり、投票所が突如移転したりして、死者も出ているというのだ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111129/t10014266761000.html
今日も公園で紅葉を愛でながら、喫煙タイムを楽しんでいて、ふと思った。日本もまたコンゴと同様に、政治の問題を暴力に訴えた時期があったではないか。必要なのは、貧困撲滅と普遍的な教育なのだ。ルソー的な一般意志が、コンセンサスを得て、暴力的に強い者も弱い者も同等の立場にたてるようになったのは、先進国でもそんなに昔の話ではない。飢えから脱却し、教育が普遍的になってこそ民主政治は成立するのである。アフリカでも最悪の内戦を繰り広げてきたコンゴ。天然資源の罠にも紛争の罠にも、悪いガバナンスの罠にもみんなハマってきたコンゴにとって、デモクレイジーの克服にはまだまだ時間がかかるのだろう、そんなことを考えていたのだった。
実は、私のブログを見ていただいている方の全期間各国別統計によると、コンゴ民主共和国の方は、323回のアクセスをいただいていて第6位なのである。(日本:66944、USA:3819、フランス:1202、インド:672、イスラエル:523)
現地に滞在している方は、日本の報道にもしかしたら違和感を持たれているのではないか?と私は考えたりする。もし、コンゴ在住の方で、大統領選等の様子を少しでもコメントしていただければ幸いである。
最近、私はアメリカやイギリスの通信社の配信をそのまま伝える日本の報道に疑問を抱いている。もしかしたら、先日のソマリアのアルシャバブの話のように、イスラームの側から見れば、真実とは全く逆の報道がなされているのかもしれない。ちなみにアルシャバブは、ユニセフなど16の国際機関の活動を禁止したという報道も流れている。理由はそれらの機関がアルシャバブの情報を漏洩しているらしいと言う事だ。うーん。なにか他に理由があるのかもしれない。
日々の情報に振り回されず、結論を急がず、じっくりと物事を考えるようにしたいと思った次第。
2011年11月29日火曜日
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