今さらながら、「日本は世界第5位の農業大国 大嘘だらけの食糧自給率」(浅川芳裕著 講談社+αー文庫)を読んでいる。TPP参加問題が、工業と農業の対立の構造で語られることがやはり多い。私は、TPP参加は大筋必要だと考えている。アフリカの農業に関しては、何冊か読んだのだが、日本の農業については、不勉強で、この本を読んでいかに農林省がインチキな政策を実行し、税金を無駄にしているかを実感することになった。
私も農林省やマスコミの定説、日本の食糧自給率は低く、食糧の安全保障という観点から農業を考えなくてはいけないという”大ウソ”を信じていた一人である。あー、情けない。農林省はまさに、自分たちの利益だけを考えて日本の農政を歪めている。
もし、私がこのブログでそれを紹介しようとすると、莫大な引用になってしまう。2010年2月発行で、私の購入したものは第8刷である。WEB上の書評の中から、私の引用したかった部分を書いているものがあるので、以下の2つにアクセスしてみて欲しい。
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20100607/1275899449
http://saya.txt-nifty.com/syohyou/2010/07/5-46d7.html
どうやら、民主党の中には、農林省の官僚や組合に完全に牛耳られている議員も多そうだ。野党にもいるみたい。必要なのは、TPPに関わらず、日本の農政の抜本的改革である。あの、大いに騒がれた民主党の「仕分け」ってなんだったんだろうと思ってしまう。
この農政の無駄金を、震災復興や今話題の戦後最大になったと言われる生活保護費に回せばいいと思うのは私だけではないと思う。
大阪はW選で大騒ぎだが、都構想なんか実行したら、日本で一番幸福度が低い大阪(朝日新聞に載っていた。まあ、日本の都道府県別GNHみたいなものらしい。)の中で、生活保護受給者の多い区は、真っ先に悲鳴をあげるはずだ。そうなれば、ハシズムは、こんどは生活保護受給者をやり玉にあげるだろうけど…。
そんなに、やり玉をあげたいのなら、農林省を狙え、農林省を。
2011年11月10日木曜日
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