久しぶりに、ケニア部族カードも使ってみた。本当は「民族カード」とすべきだが、8年前に作ったもので、改訂しないまま、そのまま印刷してしまった。(反省)本当は、このカードには、スワヒリ語がしゃべれるか否か、英語がしゃべれるか否か、またケニア国内の人口比によって枚数を変えるのだが、今回は、アイスブレーキングとグループ分けのために、各民族語の挨拶だけを残して使用した。画像には3種類しかないが、5種類を用意した。
袋にこの5種類のカードを入れて、自分のカードを抽選みたいに引いていく。この間、無言。私の合図で、挨拶を連呼し仲間を探していく。これがなかなか盛り上がったのだ。グループが分かれたところで、ケニア人生双六を渡す。カラーのピン(各自のコマの代用である。:双六は段ボールにカラー印刷されている)とサイコロも。
オリジナル教材/ケニア人生双六 |
20分ほどやってから、ふりかえりを行う。ふりかえりの用紙を配る。まず、自分で気付いたことを書かせ、グループで話し合わせる。実は、これは、本校での大きな実験だった。このようなシェアリングが可能か否か。グループを回っていると、案外話し合いはうまくいっている。ある生徒に聞いた。「こういう授業を本校でした経験はある?」ニコッと笑いながら「小学校以来です。こういう授業いいですよね。」
…手応えを感じた。率直に嬉しい。
その後、私は、このケニア人生双六について語った。単純に「ケニアに生まれなくてよかった。」というような感想を持たないで欲しい。これはあくまで仮想シミュレーションである。ケニアの実情を知って欲しいが、これが「貧困」であると簡単に結論づけないで欲しい。実は、彼らは自分たちを「貧困」であるとは感じていないと思う。あたりまえに懸命に生きている。そのことを知って欲しい、日本人はこれだけ豊かでも、自殺する人も多い。だがアフリカで自殺者はほとんどない、豊かさとは何か考えて欲しい、と結んだ。本校初のアクティビティ、ますは成功と言えるのではないか。
以前、このケニア人生双六は、このブログで少し画像でも紹介したことがある。(昨年の2月22日付けブログ参照)今回は、使用に耐えるくらいの大きさで掲載した。もし、私の意図をくんで使っていただけるなら、ESDを実践をしている先生方に使ってもらえれば幸いである。
先日、人間開発指数を発案した元UNDPの所長が講義に来られました。戦後の日本を含む世界の国際協力の変遷についてです。難しくてところどころしか理解できませんでしたが、非常に勉強になりました。人間の安全保障についても今後講義があります。勉強ができ、目標に向かって進んでいることを本当に幸せに思います。H高生も幸福とはなにか、学べたんだろうなぁ、と想像しています。
返信削除お久しぶりです。
返信削除千葉での研修から昨日戻り、明日から梅田での店舗研修です。
率直に面白い授業だなと思いました。
なかなかグループワークや、お互いの意見を言いあう機会が無いので、
先生の授業は自分の中での何か小さな気付きが、
1年間で少しずつ貯まって言って、大きな気付きとなるんだろうなと感じました。
私も明日から心機一転。
一日一日、小さなことからコツコツと。
頑張って行きたいと思いました。
Lily君コメントありがとう。まだまだ幸せとは何かを学んだとはいいがいたいけど、コツコツやっていこうと思っている次第。道は長いよね。JOCVの研修なかなかいいよね。語学だけでなく、全般的にやっているんだ。頑張ってなぁ。
返信削除Yukimi君コメントありがとう。久しぶりやね。社会人としてストレスも大きいだろうけど、自分を信じて頑張って。人生は修行という一面もあると私は思う。経験値と人間力をコツコツと積み上げてね。