2011年4月5日火曜日

コートジボアールと関東軍

コートジボアールのPKO部隊
毎日新聞の夕刊によると、コートジボアールで、ついに旧宗主国の仏軍が軍事介入を開始したらしい。アメリカが主導権を握るのでは、という私の予想(4月2日付ブログ参照)は見事に外れてしまった。現地に駐留するPKFの任にあたっていた仏軍が4日、アビジャンの前大統領派の拠点を攻撃したもの。攻撃は現地のPKO部隊との共同作戦で「国連事務総長の要請に基づく地元住民や国連職員保護のための措置」だという。仏国防省筋によると、ヘリ4機で前大統領派の基地を攻撃したほか、装甲車や兵舎などを破壊したという。生々しい話である。

ブルキナでは、きっとアブさん(彼は長いことコートジボワールに居たらしい。)がIさんの「和が家」に新聞を持ってきて大騒ぎしているんじゃないか、と思う。ブルキナのTVもこの話でもちきりだろう。人心が動くと、危ない。ブルキナも治安は他国よりはるかに良いといっても脆弱な社会だからだ。F君、くれぐれも気をつけて。反対に貴重な空間にほりこまれている、ともいえる。よく観察しておいて欲しいと思う。

社会科準備室の私物
さて、今日は後輩のU先生の車と力を借りて、引っ越しをした。莫大な私の私物を前任校から本校へ運び出した。U先生はキャンプ用に自前のキャスターを持っていてまさに最高の引っ越しパートナーである。3階にある社会科準備室に2人で運んだが、さすがにくたびれたのであった。私の愛車には自宅に持って帰る本が100冊以上積み込まれていて、帰りの道では極めてハンドルが重かった。

関東軍の重大発表
コートジボアールの紛争解決の件は見事に予想が外れたが、大震災の原発事故への私の杞憂は見事にあたってしまった。(3月14日付ブログ参照)私は、こう書いた。『ただ、最悪の事態を常に想定した指示は必要だと思います。なんでもソフトランニングしていこうという日本的な責任の分散だけは、避けてほしい、と私は言いたい。』
自分で何とかすると言いながら、決死の職員の食事や寝場所、ガイガーカウンターさえ用意していない関東軍。関東軍の動きをつかめず、あやふやな説明を繰り返す参謀本部。これらを全くリードできない大本営。まさに責任の分散である。海に汚染水を流すというような世界中が注視する中での極めて重要な情報を、大本営でもなく、関東軍司令官でもなく、責任のない中堅の参謀が涙を流して発表するなど、グローバルスタンダードから見れば、全く考えられない。冷徹なマーケットは鉄槌を下した。関東軍の株価はストップ安で最安値を更新したという。当然である。大本営は、大政翼賛会を組織したいようだがうまくいかない。当然である。
なんという責任の分散。日本は、あの戦争からいったい何を学んだのだろうかと私は思ってしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿