2011年4月12日火曜日

授業第2日目と団長会議

授業第2日目。今日で今年担当する全部のクラスで授業することができた。なかなかノリがいい。プロとしては、ついついサービスしてしまう。特に、2年1組は文Ⅰという普通科文系の中でも成績の優秀な生徒を集めたクラスで、なかなか反応もいい。実は、私はこの1組の副担任(担任の先生がお休みの時ホームルームなどを代行する)を仰せつかっている。生徒たちはそれを知っていた。で、授業の終わりに、遠足の話が出た。本校では、クラスごとで遠足の場所を決めるのだそうだ。私の母校でもそうだったが、教師になって32年目、初めての体験となる。「どんなところがいいですか?」と聞かれたので、「山登り以外。」と答えたら、ウケた。(笑)

今日も、3456限と昼休みをはさんで4連発授業だった。さすがに、昨日今日と疲労が溜まっている。くたくたである。さて、放課後は、団長会議だった。本校は1学年8クラス。縦割りではなく、抽選で「赤」や「青」などの色名の団活動を中心に、体育祭・文化祭を行う。文化祭では、学年ごとに、舞台や模擬店、展示とあらかじめ決められていて、団ごとで得点を争うそうだ。明日、その団抽選会をやるので、3年生の各クラスの団長を集めて会議が行われたわけだ。特に体育祭では、体育科や武道科が強いので、うまくばらける必要がある。明日の抽選会は、大いに盛り上がるそうだ。楽しみである。

団長は大変な役目だ。かなりの責任を負わされる。聞いていて、なかなか大変だと思った次第。ちなみに団長はみんな男子である。女子が中心になっていた前任校から見ると新鮮であるし、なかなか頼もしい。

ところで、通勤時間が短くなったので、読書時間も短くなってしまった。今、「昭和天皇・第一部」(福田和也/文春文庫・本年2月10日第1刷)を読んでいる。無茶苦茶面白い評伝である。著者は、昭和天皇を「彼の人」という表現で、出生から描いている。細かな評伝で、明治後期から大正にかけての様々な逸話が満載である。

先日、天皇が埼玉の避難所を訪問された。最近、私の天皇観が大きく変化しつつある。天皇という「生き方」は、やはり極めて「日本」そのものなのだと思うようになった。歴史的用語を使えば「国体」と表現されるのであろう。なんとなくわかってきた。天皇という存在は「公」そのものなのである。天皇と皇后が膝をおられ、被災者と同じ目の高さで、極めて自然に激励されている姿に感動せざるをえない。

関東軍や参謀本部、そして大本営(4月5日ブログ参照)の「私」を離れられない姿とは、完全に一線を画しているように私は思うのだが…。

団長となった生徒諸君にも、できるだけ「私」を捨てて、「公」の立場で自らの責任を全うしてほしいものだ。それが、リーダーとして最大の「学び」だと私は思うのだが…。

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