世界の言語地図/世界史の導入としては極めて有為だ |
そもそも、私はずっとプリント授業をしてきた。黒板に板書すると、進度が遅くなるし、邪魔くさい。私は板書には世界地図を書いたり、絵を書いたりすることが多い。(笑)ところが、プリント授業で板書が少ない分、生徒は眠くなるのだ。なるほど、他教科も含めて多くの先生方は莫大に板書するらしい。本校の平均的な授業は、しーんとした静粛の中、ひたすら板書するらしい。(生徒の言である。)だから、休み時間や特に昼休みなど、のびのびとして賑やかである。授業中は修行の時間らしい。(笑)
授業中、即身成仏(睡眠)する生徒が、前任校よりはるかに多い。私は、積極的理由から起こさないことを旨としている。最初の授業で「人間は自由の刑に処せられている」というサルトルの言を語り、自分の責任で授業に臨むことを要求しているからだ。どのクラスでも何人か熱心に聞き入っている生徒がいることが救いである。(笑)とにかく、このままではいけないと思い、プリントで書き写す箇所をコツコツと増やしている次第である。
さて、世界史Bでは、世界の言語の話をしている。資料集をプリントでまとめ、解説している。インド=ヨーロッパ語族やセム・ハム語族、ウラル語族、アルタイ語族など地図を書き、言語の特徴を述べながら、それにまつわる話などを、これまでの体験談で面白おかしく語っている。地球市民を育むという大目的と、地理的な分野を補うという意味合いと、これからの世界史学習に不可欠な民族のつながりなど、極めて重要な「導入」であると思う。
一応5クラス全て、世界の言語をおよそ終了した。しかし講義だけでは不十分なようだ。試験前に白地図を配って中間試験対策用に提出させようと思う。前任校の経験を生かしたいが、一度白紙にもどして考えようと今、思っている。問題は、この「平均」をいかに「平均以上」にするかである。そのために何でもするぞぅ。
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