毎日新聞で面白いニュースを見つけた。以下は、WEB版であるが、内容はほぼ同じである。
EU:アフリカ資源開発着手へ レアアースで“脱中国”12月8日 15時0分 更新:12月8日 15時16分【ブリュッセル福島良典】
欧州連合(EU)が、ハイテク製品などに使われるレアアース(希土類)調達での中国依存を軽減するため、アフリカの資源開発を官民合同で重点支援する「資源外交」に乗り出す方針を固めた。欧州企業による産業基盤整備や開発投資を進め、見返りとして資源の安定供給を確保するのが目的。対アフリカ援助を積極的に展開している中国に対抗する狙いもある。EUの行政府・欧州委員会のタジャーニ副委員長(産業・企業担当)が来年1月に資源戦略の柱として発表する。毎日新聞が入手した戦略草案はレアアース、液晶に使われるインジウム、合金が広く工業使用されるコバルトなど14種の鉱物をEUに重要な資源と位置づけ、欧州産業への安定供給を目指す方針を打ち出している。現在、EUは14種中、レアアースなど5種について輸入の7~9割を中国に依存している。戦略草案は08年以降、中国などの新興国が資源の輸出制限などの保護主義的な措置を導入してきたことに懸念を表明、「近い将来、供給が妨げられる危険がある」との危機感を示している。
戦略草案は、先端産業に不可欠なレアメタル(希少金属)の宝庫であるアフリカなどの途上国が「運輸、エネルギー、環境保護などの産業基盤が不足しているため鉱物資源を生かし切れていない」と分析。欧州委員会と欧州投資銀行(EIB)が鉱物の採掘・精製事業への融資を増額し、地質調査などの技術支援を提供することを提案している。
EUは11月29~30日にリビア・トリポリで開いたアフリカ諸国との首脳会議で資源分野の協力強化を確認し、今後3年間で500億ユーロ(約5兆5500億円)以上の対アフリカ援助を約束した。
ただ、EUは、透明性確保などの条件を付けている。資源収入が国民の生活向上につながるようにという措置だが、欧州の旧植民地であるアフリカには、注文の多いEUへの反発もある。リビアの最高指導者カダフィ大佐は「EUは我々に統治や人権で説教するが、アフリカに必要なのは政治でなく経済だ」と反論。「アフリカには他の選択肢があり、南米、中国、インド、ロシアを頼りにするかもしれない」とEUに揺さぶりをかけている。
EUは、アフリカのガバナンス改善に必要不可欠な透明性を求めているわけだ。ポール・コリアーらの開発経済学の視点が十分感じ取れる。私は、大賛成である。同時に、EUは中国のアフリカ進出をかなり懸念しているわけだ。さらにアフリカは、EUとは歴史的な溝があり、おいそれと言う事を聞くものかという姿勢を表し始めた。国際関係は複雑であるが、面白い。
期末試験が終わったら、アフリカ開発経済学テキストから、おもしろいところを抜粋して教えたり、討議したりして一応の学習を終えたら、いよいよ”ミニ国連”を開催しようと思う。アトランダムにグループを組み、それぞれが国益に沿った形で、リアルに世界の問題を討議したい。受験生に負担をかけないように注意しなければならないので、こちらの事前準備も大変だけど、今年も生徒がいいので、うまくいきそうな予感である。
追記:「松屋町のきたなシュラン」(4月9日付ブログ参照)が、”たむけん”(吉本の芸人である。チチンプイプイという番組で本校の取材にも来たことがある。)の雑誌に掲載されたらしい。仲良しのY先生、口の悪い後輩のI先生と行ったら、なんと3年生のG君とA君の隣席になったのであった。(今日は期末考査なので、全くオトガメなどない。)彼らに聞いてわかったのだが、我らの隠れ家が生徒に知られてしまうとは…。3人で思いっきり彼らをいじったら(大阪弁で、”かまってやったら”あるいは”つっこみをいれたら”の意味)、店のおばさんたちが大笑いしていた。
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