SIAOの様子 |
【最貧国の真実】アフリカ最大級の見本市 存在感増す「日本」 (2010.11.11 22:48)
アフリカ最大級の国際工芸見本市「SIAO」。参加各国の旗がはためく=7日、ワガドゥグ 野外ステージの上に日の丸が揚がり、「愛」「魂」などの日本語が筆で勢いよく書かれていく。ブルキナファソの首都ワガドゥグで2年に1度開かれるアフリカ最大級の国際工芸見本市「SIAO」。今年、SIAOの舞台にひとりの日本人アーティストが上った。陶芸家であり書家でもある西村早百合さん(43)。4年前、JICA(国際協力機構)の専門家としてブルキナファソで1年間勤務した経験を持つ。「4年前のSIAOにも行きましたが、まさか日本人がこの祭典に加わる日が来るとは思いませんでした」国連の後発発展途上国(最貧国)リストの“常連”で、世界で最も貧しい国のひとつに数えられる。「数年前、同じ西アフリカの周辺国、リベリアから難民が来ました。ところが難民キャンプの彼らは、ブルキナベ(ブルキナファソ人)が自分たちよりも貧しいことに驚いたんですよ」ワガドゥグに住んで7年になる飯田勉さん(56)が苦笑する。
人口約1600万人のこの国の1人当たりのGNI(国民総所得)は約480ドル。就学率や識字率は世界最低レベルで、大きな産業もないが、人々の文化に対する愛着は深い。2年に1度、SIAOと交互に開かれる映画祭「フェスパコ」もアフリカ最大級のイベントだ。安定した政情に加え、何代にもわたり受け継がれてきた文化を誇りに思う国民性が、こうしたイベントを成功させる原動力となっている。「ジャポネ(日本人)のパフォーマンス、面白かった」。SIAOの会場で、地元の女性(24)にそう声をかけられた。マリ、セネガル、ガーナ、トーゴ、フランス…。各国の旗が飾られたブースでは、布や洋服、置物や家具など、各国の意匠を凝らした工芸品が並んでいる。JICAのボランティア「青年海外協力隊」がブルキナファソと協力して出展したブースもある。日本としての出展ではないが、日本人が参加するのは珍しいことだ。 「次回のSIAOでは、日本がスペシャルゲストに招かれてブースを設ける可能性は高いですね」(同) 日々存在感を増す日本人。しかし多くの日本人は、この国の存在さえ知らないでいる。
ブルキナファソを訪れた人は「昔の日本みたい」と口をそろえる。日本からはるか離れた小国の“今”を取材し、日本人が失いかけたものを考えてみたい。(ワガドゥグ 道丸摩耶)
ここでも、我が親愛なるIさん(わざわざIさんなどと書く必要もないが…。)のコメントが登場している。お元気そうで何よりである。Iさんは、ブルキナべから多くを学ぶとともに、何度も日本の良さを伝えたいと言われていた。この記事にある日本人の活躍、さぞや嬉しかったに違いない。Iさんは、心の奥に大和魂をもった人だ。Iさんは、自由で責任ある「地球市民」であるとともに、日本「国民」である。日本から遠く離れた地で、日本を愛している。といっても、日本に立脚しているのではなく、あくまでもブルキナの地に自力で根付き、立脚している。凄い人なのである。
今日のタイトルは、久しぶりに「ブルキナの赤い土」とし、その続編として「その4」とした。この産経の記事の続編も是非とも見たいものだ。
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