この章で、聖霊について面白い話が綴られている。ユダヤキリスト文明では、プシュケー(魂:個性がある)とブネウマ(ギリシア語で霊のこと、ドイツ語では、”ポルダーガイスト”のガイスト:あらゆるものが生きていく原理で個性はない)は全く違うもので、日本や中国のような霊魂という概念はないらしい。アダムは、神によってブネウマを吹き込まれた。動物は、神の息を吹き込まれていないので殺生してもいいし、動物は原罪がないから洗礼を受けることは出来ない。罪がないから責任もない。原罪の法体系はキリスト教の価値観の上にあるので、飼っているライオンが人噛み殺しても、ライオンの責任は追求されないし、飼い主の管理責任を追求される。ちなみに、人間で原罪がないのは、イエスと聖母マリアのみ。マリアの原罪については、1500年かけて神学論争の果てに無原罪で決着したという。
まあ、こんな感じで、面白い話題が詰まっている。おいおいピックアップしていこうと思う。
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