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見て感じたことの第1は、ワノ国編などを見慣れている私からすると、一味のみんながみんなすこぶる弱いということである。そもそもこのアラバスタ編は前半も前半なので当然なのだが、ルフィの覇気などは当然出てこないし、ゾロとサンジの両翼も物足りない。これがもし物語後半で成長後なら、最後の時計台のシーンなど、ゾロなら一刀両断、サンジなら空中を飛び跳ねて一発である。ナミもチョッパーもウソップの弱小3人衆はほとんど無力という状態で、成長途上故に仕方ないといえば仕方ないのだが…。
第2は、多くの伏線がはられていることに気づいたこと。ここに登場したクロコダイル、No1、No2、No3はインペルダウン編で再登場し、特にNo2のボンクレーはルフィとの友情に殉じる。ワンピースでも感動的な脇役となる。蝋人間のNo3は、この編で牢脱出の鍵を作り出したのと同様、頂上決戦でエースの海楼石の錠の鍵を作り出す。海軍のスモーカーとたしぎとの因縁もここから生まれている。特にたしぎとゾロの因縁は、後のパンクハザード編に繋がっていく。またエースとの邂逅が描かれており、エースはその後ワノ国とも関わりを持っており、この編に彩りを添えている。別れ際に「ルフィには手を焼くだろうが、よろしく頼む。」と、一味に言うが、ドレスローザ編でサボが言うセリフと全く一緒なのがいい。ロビンが敵として登場するも、微妙にルフィの味方(クロコダイルに対しては裏切り)をしつつ、最後の最後でルフィーに助けられたことから仲間に入ることなどである。
第3は、以後の編のフローチャートになっていること。主敵で最も強いクロコダイルにはルフィーが何度か倒れつつも結局勝ち、次に強い刃物を使うNo1にはゾロが、その次に強く拳法を得意とするNo2にはサンジが対応するといったように、一味の強さに応じた戦闘が行われたことである。このフローチャートは、ドレスローザ編やホールケーキアイランド編、ワノ国編などでさらに発展していく。最後の最後までヒヤヒヤさせられる危機の連続、エンターテーメントとしても極めて良く出来ている。
第4は、クライマックスで、ドボルザークの「新世界より/第四楽章」が流れることである。あらら、なんか変(こんな有名な曲を使うのか)と最初思ったが、見事に合っていた。(笑)
https://twitter.com/mannga_tenngoku/status/369643668279287808 |
コブラ国王や臣下の人間的魅力、さらに画像にある、まねき猫やカニ、(まるでFFのチョコボのような)カルーを中心とした超カルガモ部隊、さらにルフィーの弟子となったラッコたちなどの、ディテールに拘っているところも大きいと思う。
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