https://one-piece.com/story/thriller_bark/index.html |
初めて見たブルックの登場は、なかなか面白かった。私は一味の中でも、ゾロとサンジの次にブルックが好きである。ワンピースという漫画は、人種や民族どころではなく、巨人族や半獣半人のミンク族、半漁半人の魚人族などが、フツーに登場する。チョッパーはヒトヒトの実を食べているトナカイだし、フランキーはサイボーグである。この平等観の設定は実に凄いと思う。
LGBTの問題も関係ない。No2のボンクレーや革命軍のイワンコフなどは、ばりばりのGであるし、ワノ国編で登場するヤマトは、女性ながらカイドウの息子となっており、Tであるようだ。白ひげ海賊団の16番隊隊長だったイゾウも歌舞伎の女形の姿をしており、Tであるようだ。この設定も先見性というか、なんとも凄い。
さすがに、一度は死んで復活している白骨体であるブルックは、これらのマイノリティーの中でも特筆モノだろう。何より陽気で、ノリが良いのが好きなのだが、船長命令に厳格なところは、大人組(当然一味で最年長)でもある。ブルックが加入して、この編で、後のジンベエを除いて、一応の勢ぞろい体制となるわけだ。
http://animesoku.com/archives/26152309.html |
そんな中、ルフィーの命を差し出せば、一味の命を保証するというクマに全員が否。攻撃を受け皆倒れるが、ゾロは、自分の命と引き換えではどうかと、しぶとくクマに交渉する。サンジも来て自分の命を取れと言うが、ゾロに当身を食わわせられ倒れる。(この辺が「両翼」と呼ばれる所以で、最終決戦時、太陽に当たって消えそうになった時も、ルフィーの勝利を信じ、両翼はロビンとともに微動だしなかった。)
クマは、ルフィーの莫大なダメージを吸い出し、この痛みに耐えれるかをゾロに聞く。結局ゾロは、この痛みを一人受け止めるのである。クマが立ち去った後、気がついたサンジがかけよると、ゾロはあたり一面に広がるほどの莫大な出血をしつつも、仁王立ちしていた。どうしたと聞いても「何もなかった」と答えるのである。サムライ・ゾロの真骨頂である。ホント、痺れる最高のシーンである。
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