2023年11月4日土曜日

追憶 ナイヤガラ・フォールズ

https://tsukilife.com/niagara-fireworks/
「しげ旅」はカナダのトロント、ナイアガラ・フォールズと続いている。どうやら北米偏の最終章のようである。私はトロントの町並みは知らない。記憶に残っているのは空港で、人生初でシーク教徒と出会ったくらいである。ピンクのターバンをしたシーク教徒が空港スタッフとして働いていたのだ。シーク教徒とは、この後ケニアのナイロビ、そしてマレーシアで出会い、KLではシーク教の寺院に3回も行ったし、色々な人と会話もした。(笑)しかし出会いは、トロント。この時の印象が強い。また三崎高校で日本語学習の世話をしたW君はトロントに住んでいた。トロントは、私の属性がある街である。

さて、ナイアガラ・フォールズ。「しげ旅」は(酒と食事意外に)景観を見ることを大事にする傾向があるので、クルーズやアメリカ側からの景観も見せてくれた。(私はカナダ滝の裏に行くツアーと展望タワーに行ったが、クルーズには乗っていない。)ここは、世界三大瀑布の中で、最も気軽に大自然を堪能できる存在であるとしげ旅では、言っていたが、この3つの滝を経験したしげ旅ならではの感想。私はジンバブエに行きながらヴィクトリアの滝には行かなかった。ちょっと後悔しているが、総合的な美しさではナイアガラではないかと思っている。

なにより私は、五大湖に流れ込む地水(川や地下水のこと)の量の壮大さに大感動した。エリー湖からオンタリオ湖へと流れるナイアガラの滝の水は、はるかスペリオル湖から来ている。五大湖と言う存在は実際に見ると湖というカテゴリーを超えた水平線はるかな存在であるのだ。この辺は、おそらく社会科教師の職業病的な感想なのであろうと思う。

昼も美しかったが、夜もライトアップされて実に美しい。今日の画像は手前がライトアップされたアメリカ滝、奥がカナダ滝、最近行われている毎日の花火の様子。面白かったのは、夜にナイアガラ滝の博物館に行って、昔からカナダ滝の綱渡りや樽に乗り込んでの落下などの無謀なチャレンジャーが尽く失敗したという展示だった。たしかにやってみたいという気持ちは理解できた。だが、自然の魔力は人知を寄せ付けなかったのである。

翌朝、散歩がてらにレイボーブリッジを渡りアメリカに再入国した。入国税$1(USドルである。貨幣価値が70%のカナダドルではない。)。カナダでは、再入国税なし。アメリカとカナダの格差をひしひしと感じた。散歩がてらとはいえ、人生最初の陸路の国境を超えた経験であった。ちなみに、後は南アとジンバブエの国境のみ。こういうイージーな陸路国境超えのチャンスは日本人にはなかなかない。

これまで、多くの教え子たちに、新婚旅行はナイアガラの滝がいいよと勧めてきたのはダテではないのである。

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