2023年11月25日土曜日

社会科の教師として嬉しい報告

先日、3年生の私大クラスで、イスラエル考現学のパワーポイントを見せ、感想文の提出を求めたのだが、その際、ある男子生徒から、「自分は在日ですが、朝鮮半島の人々に対する意見を聞きたい。」 という質問が付記されていた。ちょうど、試験作成などで忙しかったので、手を付けていなかった故に昨日は、電車の中でキーボードを叩きながら帰った。結局Wordで、A4・4枚分の小論を認め20時頃に送付した。(意外に時間がかかったもんだ。笑)これは、私の個人的思索による小論で、学園とは全く無関係であることを明記した上で、次のような構成で文章化してみた。

1.序論 在日の友人や教え子とのエピソード 

2.私家的な韓国朝鮮観 (1)中国の朝貢国・属国として(2)日本文化における伝承の重要性(3)近代における日本との軋轢と安全保障上の地政学から(4)日韓併合は、世界史的に植民地主義と言えるのか(5)朝鮮半島の儒教とルサンチマン「恨」との関係性(6)文在寅時代に「嫌韓」を拡大した罪は大きい(7)「恨」の無限増幅と、無知のヴェール、傷ついたコギト 

…歴史的な事実をもとに、中道的に見た半島と日本の関係性を主にまず説いた。大恩ある国であり、近代においては大アジア主義の立場から、対ロシアへの安全保障上の地政学が働き、日韓併合に至っこと。植民地支配という批判には、十分理解するが、開発経済学で言う欧米の植民地支配とは、教育の推進面、搾取のためだけのインフラ整備という面では異なること、半島の人々の国民性は、儒教の礼重視で、日本を下に見ていること。それ故のルサンチマン=「恨」と、それを基盤とした反日教育によって、反日はゼロ記号となり、無知のヴェールをまとい、傷ついたコギトと化しているという内容で、文在寅時代に多くの事件を起こし日本人の中で「嫌韓」を拡大したという内容。

3.地球市民としてこの「嫌韓」をどう止揚するか(1)地球市民としてのスタンス(2)地球市民は、この韓国の現状を批判せざるをえない(3)共通善を共有する在日の人々への想い(4)半島の人々と在日の人々には、明確な一線を引くべき(5)事実をもとにした歴史認識(6)在日の人々の生活保護・地方参政権の問題

4.最後に(結論/趣旨)「この問題は非常に複雑で授業で取り上げにくい内容ですが、こういう質問を受けたことを光栄に思っています。必ずしも喜べる内容ではないと思いますが、半島の人々には地球市民としても批判せざるを得ません。しかし、共通善を共有している在日の友人や教え子を私は護る側に立ちたいと考えています。」

彼から、今朝お礼の返信をもらった。ありがたいことに社会の教師としての見識をかなりリスペクトしてくれていたようで、今は(小論の中で)わからない内容も多いけれど、大学で是非深めたいと書いてくれていた。教師冥利に尽きる1日だった。

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