2023年8月23日水曜日

ジャイナ教のブックレットⅠ

風響社のアジアを学ぼうというブックレットは、短くて読みやすい。1階の書庫でたまたま「ジャイナ教とは何か」(上田真啓著)を見つけた。昔々、大阪市立の高校の社会科研究会で、神戸のジャイナ教の寺院を見学に行ったこともあって、属性もある。不殺生で有名なインドの宗教(人口の0.3%)であり、東部のクジャラート州などに多い。高校の社会科では世界史でちょこっとだけ登場する。

今回はその基本的な側面のみを期しておきたい。ヒンドゥー教との最大の相違点は、(仏教同様)ヴェーダ聖典の権威を否定していることである。ジャイナ教という呼び名はジナ(仏教でいうブッダに意味は近い:マハーヴィーラという歴史的人物が、釈迦同様に出家し解脱したとされる。また仏教に三世十方の諸仏が存在するように、彼を含めて24人のティールタンカラ/解脱者が存在する。)から来ている。沙門(出家して修行し解脱を目指す)という共通点もある。仏教における比丘・比丘尼、優婆塞・優婆夷という出家・在家と、それぞれ男女の、同様の区別もある。

ちなみに、ジャイナ教には、白衣派と空衣派に大別できる。それぞれに、尊像崇拝肯定派と否定派がある。白衣派と空衣派の最も大きな相違は、出家者が白衣を着るのか、空衣(全裸)かという点で、両派とも在家は、(安心してください。)他のインド人同様の格好をしている。(笑)…つづく。

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