チュバイス氏 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032400022&g=int |
今日のエントリーは古館伊知郎のYou Tubeのチャンネルでなかなか面白い考察がなされていた。チュバイスという、エリツィンが政権を握った時の大統領府の長官・財務相が、開戦直後戦争反対を唱えトルコに脱出したという。オリガルヒを一気に作った(国営企業を民営化した)人物であり、民主主義より開発独裁が必要と考え、プーチンを選んだ人物である。彼がすでにロシアを見限ったというのは凄い。
ところで、ロシア人のカミル・カリーヴという米のシンクタンクのフェローは、2014年からの経済制裁が効いていると指摘している。それは、ロシアの産業構造が海外からのサプライチェーンに頼っており、国産では何も作れないという脆弱さを指定機している。今注目されているロシア軍戦車も部品が海外から供給されず古いままだと指摘、国内の交通インフラの要、鉄道をロシアは自分たちだけで作れないし、航空機も同様だという。うーん、まるで中国。
またプーチンはKGB出身で特殊作戦のプロだであり、チェチェンやシリア、グルジアなどで勝利を収めているものの今回のような本格的な軍事作戦は素人だと指摘している。
ロシアは大国であるというのは、幻想で、さらに意外なロシアの弱点を指摘する。それは砂糖だそうだ。我々は独裁政権と民衆という対立で見がちだが、多民族国家ロシアでは、この間に地方政府が存在している。砂糖を巡って、砂糖を生産する地方政府、あるいはストックしている地方政府はすでに先を見越して民衆のの不満を抑えるために囲い込みをしているというのだ。やがて、不満を抑えられない地域が増大していくというシナリオだ。
チュバイスがソ連崩壊時にぐっと締めたこの多民族国家システムの元では、民衆の不満はプーチンに直接向かわないらしい。神と崇められているからで、不満は地方政府に向かう。独立を示唆する地方政府も登場するに違いない。この段階を経て、クレムリンに波風が起こりロシアは崩壊するだろうというのが、カミル・カリーヴの予想。正しいかどうかは私にもわからないが、たしかに古館が言うように傾聴には値すると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=zcUyH_OskLM&ab_channel=%E5%8F%A4%E8%88%98%E4%BC%8A%E7%9F%A5%E9%83%8E%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
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