https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/major/asia_history/ |
中国史をつまらないと感じる生徒が多い理由がここにある、と著者は述べている。王朝ごとに、皇帝ごとに「あれをやった・これをやった」と覚えておけば試験で点が取れる。そうやって覚えさせれば良しという東洋史の在り方が、大学入試の中国史学習に純化されているという主張だ。世界史と外国の歴史は違うと著者は考えている。世界史からの要請としての中国史を教えることが来るだろうか?という問いかけで、コラムは終わっている。
前述したが、私は昔々、受験ではない中国史を講じた経験あるが、史記や三国志をもとに様々な逸話を挿入した。史実かどうかはともかく、魅力あふれる話が多い。中国の故事の元になっている内容も多くて、教養としては必要な気がする。ところが、教科書は歴史学的に正しい方向で編集されている。世界史は内容が膨大で、効率的に暗記する必要がある。
受験にいらん話(すなわち試験と無関係な話)は、いらんのだろうか?うーん。世界史の面白さを伝えたい私としては、これをなんとか止揚していこうと今、考えている。
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