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…2003年に初めてアフリカ・ケニアを訪れた際に世話になった故ピーター・オルワ氏が、ナイロビ空港で別れる際に「レインボーやね。ケニアもきっとレインボーになるね。」と大声で手を振ってくれたのを思い出す。ピーター氏が言っていた「レインボー」とは、マンデラの主張した「虹の国」のことだと私は確信している。アフリカが、マンデラを中心に変わろうとしている、みんな平等なアフリカになるという希望の合言葉だったのだ。
今、南アでは故マンデラ氏の遺産であるANCは、汚職にまみれている。マレーシアもナジブ政権などは汚職にまみれていた。開発独裁が進むとどうしてもそういうデメリットが発生する。アパルトヘイトを知らない1994年以降に生まれた若者が、ANCを激しく批判するEEF(経済的開放の闘士)という政党にひきつけられている。
「虹の国というスローガンは、民主化の当初は白人に迎合する必要があったから言われていた言われていたのすぎない。結局は口先だけの耳当たりのいいスローガンだっただけだ。今となっては、虹の国が何を意味していいるのかもわからない。虹の国なんて存在しない。」とはEFFの学生組織の幹部(23歳)の言だ。
この左派ポピュリズムの政党・EFFは、白人農家が所有する土地を強制的に収用して、黒人に無償で配るべきだと主張している。(農地の70%を人口比8%の白人が所有)そして、実際に、白人農家が武装勢力に襲われる事件が起こっている。(2017年統計で400件、84人が死亡)
…ジンバブエのキバキ大統領が行った政策と同じである。そしてジンバブエは、白人が逃げ出し、ハイパーインフレとなり失敗国家として有名になった。
…私は、どちらかと言えばアフリカーナの人々より黒人を応援したいと思うが、ジンバブエは何故失敗国家になったのか?その物語を十二分に検証したうえでなければ、この政策を実行すべきではない、ましてテロで白人を追い出すようなことは絶対にすべきではないと思う。
…作業・労働するのと、経営するのとは違う。中国の文革時のように、主従逆転することはたやすいが、それは破壊と退廃しか生まない。ジンバブエの失敗は、まさにそこにある。農業教育、経営学、マクロ経済学、ミクロ経済学、関連法規などを学ばず、ただ単に恨みだけで革命を起こしても、新たな未来は建設できない。
…EFFの言い分も、アフリカーナ(アフリカ生まれのオランダ系白人の意)の言い分も、ANCが十分聞きながら、未来を見据えた教育機関を設置・拡大していくのが正しいような気がする。教育こそが未来への最大の投資であると開発経済学は教えている。そこに虹の国という概念が復活しそうな気がするのだ。…私は、未だにピーター氏の「レインボー」と叫んでいた希望溢れる顔を忘れることが出来ないのだ。
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